FIT入試で嫌だったことの話

FIT入試の話

こんにちは、前回は「FIT入試を受けようと思った話」について書きました。
今回はFIT入試を受けて嫌だったことを3点あげてお話したいと思います。

FIT入試を受けて嫌だったことは
書類作成が面倒
この時間があれば一般入試の勉強に充てたい
周囲の大人の協力が得られなかった
というものがあります。

「書類作成が面倒」として、シンプルに出す書類が多いことにあります。A,B方式両方を出願する人は作業が二倍になりますし、どちらかの方式を出願するにしても大変な作業です。


そうでなくとも自分とはどういう人間か、なぜ自分は法学部に行きたいのか、どんなところが長所か、どんなに個性があるか、なぜ慶應でなくてはだめなのかという事を考えに考えて書類を作らなくてはなりません。また、2次選考の際は書いた書類の内容について掘り下げて訊かれたりしたので、面接で聞かれても矛盾が生じないように、説得力のある志望動機や評価書を書かなければなりません。

私はとりあえず良い大学に行くために勉強を頑張ろう、と大学にいく意味や将来像について深く考えずに日々を生きていたので、なぜ慶應に行きたいか、なぜ法学部なのか、自分とは何かを考えるのが正直言ってとても大変でした。しかしこの経験が後々ロースクール入試や就職活動の時にかなり役に立ちました(これについては次の記事で書きます)。


②の「この時間があれば一般入試の勉強に充てたい」について、上の作業をするために多くの時間を要しました。wordでドラフトを書き、文章にし、これをまとめ、予備校の先生や学校の先生に添削してもらい、改訂をし、他の人に見せ、また添削をしてもらい…という作業を、かなりの時間を費やしてやっていました。

当然この時間は一般入試のための勉強はできませんので、これが実らなかったらどうしようと不安に思う気持ちもありました。


周りの大人の協力が得られなかった について、これはあてはまる人が多いわけではないと思いますが、私の周りの大人は母と姉以外、FIT入試を受けることに否定的でした。

特に学校の担当の先生が(この人については色々エピソードがありすぎるので詳細は割愛しますが)AO入試やFIT入試に否定的なオーラが全開でした。
この方はどちらかというとプライベートを充実させることに力を注がれており、それは自分の担任するクラスが高校3年生という人生の局面に立たされている時期でも同じご様子でした。私がFITを受けようと思ったときに「FITは東大入学よりも難しい試験でなかなか受からないからやめた方がいい」「自分の偏差値よりも20下の学校を受けろ」と言ったのはこの先生です。すごいね。

また、依頼した書類をなかなか書いてくれなかったり、提出物を紛失されたり(後に原状をとどめないほどしわくちゃになって発見された)、学校での推薦の枠をくれなかったり、受験期に事務作業を替わりにさせられたりと、色々な嫌なことをされました。

先生もお忙しい等様々なご事情がおありだったのでしょうが、受験をする上でこの方のこのような態度や指導がかなりストレスになりました。それに対して何もできず我慢するしかないことについても悔しくて仕方なく、何度も泣いていました。高校生と先生では力の差があるし、親も子供を預けている以上、上の機関に報告をするということも簡単にはできません。今思い出しても嫌になります。

また、予備校は協力はして下さる方もいれば嫌な顔をされる方もいました。予備校のFIT専門の先生に、夏のはじめ頃に原稿を見せたところ、「今の段階でこれじゃ間に合わないね」と言い放たれてしまい、その後自習室と塾のトイレで号泣してしまったこともありました。

私はまだ高校生で、周りの大人はきっと協力してくれるとの考えを持っており、まさか自分の進路について先生たちをはじめとした大人が渋い顔をされたりするとは思いませんでした。先生にはそのような書類作成作業をすることも予測して、お金を払って学校や塾に行っているのに面倒だからと反対されるなんて、予想していなかった分ショックやストレスが多かった気がします。

このように、FIT入試というちょっと特殊な試験に挑戦される方はこのような人間の嫌な部分も垣間見えてしまうこともあると想像します。しかし、受験なんて受かってしまえばこちらの勝ちです。強気でいきましょう。

次回はこれらの「FIT入試の嫌だったことをどうやってプラスに変えたかの話」をしたいと思います。

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