短答式。それは司法試験の最終日に満を期して登場する3科目の試験。最終日にもかかわらず基準点数に達しない者は足切りの憂き目に遭い、前3日間血反吐を吐いて挑んだ論文の結果の通知をもされないことから受験生から恐れられている試験のひとつです。
私はものすごく短答式が苦手だったので、同じように苦しんでいる方が一人でも減るように対策を簡潔にまとめます。この記事は短答に自信ありの方は見なくても大丈夫だと思います。どちらかというと、もう短答が苦手で怖すぎるがどうしたら良いか分からない方向けかなと思っています。
まずは分野ごとに解く
どこが苦手かもわからないし全く解けないので短答過去問パーフェクト等の分野ごとに網羅されている問題集を解くことから始めていました。
大体のサイクルとして、
1周目に間違えた肢を青、なぜかわからないけど答えられた肢を緑でマーク マーク箇所はア、とかa の選択肢の頭の箇所
↓
2周目、全部解いて、間違えた場合には選択肢の全文を同じ要領でマーク
↓
3周目以降は青と緑の間違えたorあやふやなマーク肢のみを解いていき、また間違えた箇所にチェック
↓
それ以降もチェックをしていき、時々マークのない箇所も解く
これを繰り返していくと、自分の知識のない分野、弱い分野についてマークやチェックが沢山ついているのが分かってくると思います。そこで、その分野のインプットをします。
インプットは逐一条文をひく、使っているインプット教材の復習をしていました。特に判例六法はよく使っていました。判例六法に間違えた箇所の条文や判例をマークしていき、できればH24、とか肢の過去問の年度の書き込みを入れていました。
慣れてきたら年度ごと
段々短答廻しがうまくなってきたら、TKCのシステムや過去問をうまく使って年度ごとに時間を測って演習していきます。この時、一問の解答時間を本番と同じになるように解くことに注意していました。TKCのシステムは勝手に何分かかったか計測してくれるので便利でした。
年度ごとのものも何回か解いていくと傾向がわかってきます。最初は調子よく解けていたけど中盤に疲れてきてますが多くなり、終盤は家族法や不法行為あたりの知識という割と想像しやすい知識を聞かれるので点が取れるようになる…など自分のスタミナやクセを把握することができます。
これを基本的には毎日やって試験まで我慢するという感じで勉強していました。
これはやってよかった
その中でもこれは自分的にやってよかったなというものがいくつかあります。
まずは上記でマークをした判例六法を素読すること。最後の方になると判例六法が自分の短答用の知識のバイブルになってくるので直前までこれを読んだりしていました。
次に、条文を音声で聴きながらおさらいすること。これは上記の六法素読と並行してやっても大丈夫です。他の資格(司法書士や行政書士)の講座のものやYoutubeにあるものでも大丈夫なのでとにかく試験直前期におさらいとして耳からも条文を覚えるということをしていました。これでかなり点数が伸びたのでおすすめです。
最後に、日々の勉強の中で刑法は学説の対立のあるところをチェックすること、憲法はとにかく判例百選に間違えた箇所を書き込んでいって判例をがっつりおさえることです。学説対立は出しやすいところと言われたので押さえていました。憲法は百選に間違えた言い回しや肢の部分をマークしていって年度(H23ー5-1など)を書いていました。民法は物権法らへん以外はもう条文を泣きながら頭にいれていたのが役に立ちました。
以上が短答が苦手でもギリギリ試験に間に合い合格できた時の方法についてでした。
頑張っていきましょう!

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