経歴主義に負けないFIT入試の書類の書き方

FIT入試の話

推薦やAO入試、FIT入試でついて回る話題が「何に関心を持ち、どのように取り組んできたか」です。

一発勝負の学力で全てが決まる一般入試と異なり、AO入試や推薦、FIT入試では自分という人間がどれだけ魅力的かを書面でアピールしなければなりません。これらの書類をいかに作るかが問題です。

そこで、とりあえず法学部に入りたい動機や目標があるが、経験が少ないかもしれないと悩んでいる方のために記事を書きました。

華々しい経歴がある人は

ここで、華々しい経歴があれば書類を作成するのは簡単でしょう。学力よりも経験してきた事を書かせ経歴主義になりがちの入試にとって、例えば留学をしていたとか、何かのコンクールで金賞を獲ったとか、もしくはNPOを設立して社会活動をしたとかいう経歴があれば目を惹く要因になります。

また、グローバル化が叫ばれ久しい現代では大学でもグローバルな視点を持っていると良いと思われます。英語や他国の言語が得意であるとか留学経験があるとか、帰国子女であり日本国内でのものさしを知っているという点がある人も強みになり得ます。

しかし、自分のように陰キャコネ無しの生徒が華々しい経歴を持っているかと聞かれると難しいところです。別にインターナショナルスクールに行ったこともないし、何か学外のコンクールで金賞をとったこともありません。ボランティア経験もないし運動もまるでだめでした。

しかしこんな自分でもFIT入試に合格することができました。

そこで今回は華々しい経歴がなくても、一応自分の関心と取り組みについて書けるようになった経緯について書いてみようと思います。

自分の志望理由書と活動を関連付ける

エントリーシートや推薦書類では自分は人生で目標に対してworkしてきたということを一貫性、ストーリー性を持って伝えることが大事だと思っていますし、実際自分もそれに気を付けて書類を作成していました。

FIT入試や推薦入試で「取り組んできたことに」ついて訊かれるということは、その人がどのくらいのポテンシャルがあるのか、そしてどのくらいその志望校に入りたいのかを聞かれていると同義ではないでしょうか。

例えば慶應の法学部に入りたいと考えFIT入試を受験する際、なぜ法学部を選んだのか。

法律を使ってやりたいことがある方はそのままそれを掲げて書けば良いと思います。例えば「子供の頃一家が訴訟トラブルに巻き込まれ困ったときに弁護士に助けてもらったことがあり、自分も法律を使って人を助けられるように法律を学びたいと思った」等法律という分野に直結して興味があるならそれをまずは書いていきます。

そして、そう思った経緯について詳しく書くのに加えて、それに紐づけた経験について書くとよいと思います。

小さい経験でも書いてみる

ここで、仰々しい経歴は要りません。かの有名なラッパーのエミネムはある番組で「小さい頃に起こった事で些細な事でも怒りを注いでそれをラップにする」と語っていました。小さな事でも、自分の中で感じるものがあり思いがあるならばそれを自分の中で昇華してラップと歌にするとか。

それと同じく、留学経験やボランティア経験がなくても積むことのできる小さな経験はあります。

例えばあなたの高校がディベートの授業がある学校や学内のコンテストがある学校なら、授業のついでに主体的にそれらに参加してみることで経験を積むことができます。これなら負担も少ないし、主体的に活動することで学べることが必ずあるはずです。

確かに小さな経験かもしれませんが、大切なのは経験のスケールではなくそれから自分が何を学んだか、そしてそれが自分に影響を及ぼしたかです。

今即興で考えた例で申し訳ないですが、例えば「訴訟に強い法曹になるためには論理的思考やクリティカルシンキングが必要だと思い学校のディベートの授業で論者に立候補した」とか、「論理的に話せるようになるためスピーチコンテストに出場した」とかいう経験があると書くことができます。

そして、その経験で学んだ事を書いていきます。例えば上の例では「ディベートの授業を通して論理性と同じくらい柔軟性が必要だと感じた」とか「スピーチコンテストに出場して広い世界で様々な人と関わり合いになり自分の世界を広げ、同時に他者にも刺激を与えたいと感じた」とかいう事を書きます。その上でかかる経験から学んだことをもっと深く学びたい、見つけた課題を解決したい、そのために貴大学でこういうことを勉強したいとアピールする事ができます。

読み手からすると一貫性のあるストーリーの方が納得しやすく「この人は将来こういう風になりたいんだ、そのために今まで色んなことに挑戦してきたんだ、うちの大学に入れてぜひ活躍してもらいたい。」と評価することができるのではないでしょうか。

これらの例は私が今即興で考えた例なので論理的ほころびがあるかもしれませんが、型としてはこのような型でストーリー性を意識して、自分の行動原理に一貫性を持たせて書くことが求められているのかな、と受験時代は考えて書類を作成していました。

何を書いたら良いか全く分からない時は?

では、なぜ法学部に入りたいのか分からない場合はどうしたらいいのか。

これはちょっとというかかなり長くなりそうなので、次回の以降の記事にてまとめたいと思います。

それでは皆様お元気で。

○○の話 - にほんブログ村
資格試験の勉強法や大学受験、音楽や人生についての話をするブログです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました